こんにちは！衛生士の熊中です。

最近蒸し暑かったり、肌寒かったりで、寒暖差による疲れが溜まりがちですが、いかがお過ごしでしょうか。

疲れてくると、夜の歯磨きまで余力が残ってなかったり、甘い物が欲しくなったり、お口の中の環境が乱れがちになります。

今回はそんな時に便利なキシリトールについてお話したいと思います。

キシリトールという名前は、歯に良いものとして一度は聞いた事があるのではないでしょうか。

キシリトールとは、白樺や樫の木などの樹木や植物などの原料からつくられる天然素材の甘味料です。イチゴやラズベリー、ほうれん草などにも含まれています。
お砂糖と同じくらいの甘さがあり、人工甘味料としてお菓子や加工食品にも多く使われていますが、成分は自然由来のものと同じなので、安心して摂取することができます。

ではキシリトールが歯に良いといわれている理由はご存じでしょうか。

まず、むし歯の原因菌であるミュータンス菌は、糖をエサにしてプラーク(歯垢)と酸をつくります。
この酸によって歯が溶かされてしまうのがむし歯です。

キシリトールはお砂糖と同じくらいの甘さがありますが、ミュータンス菌はエサとしてつかえません。それでもミュータンス菌はキシリトールを取り込み続けるので、疲弊して活動が弱まり数が減っていきます。

プラークをつくる材料にならず、酸もつくらず、さらに、キシリトールの甘さで唾液がたくさん出る効果もあります。唾液がたくさん出ると、お口の自浄作用が高まり、プラークがあっても歯磨きで落としやすくなります。

こういった様々なむし歯予防効果のあるキシリトールですが、
キシリトール入りの食品の中には、その他の材料に砂糖や水あめなどが使われているものもあります。糖が使われていればむし歯の原因になってしまうので、注意が必要です。
また、一度に大量に摂取するとお腹がゆるくなることがあるので、一日を通して少量を回数多く摂取するようにしましょう。

効果的にキシリトールを摂取するには、選び方も大事です。
おすすめは歯科専売品です。
歯科専売品のキシリトールガムは甘味料にキシリトールを100％使っています。
当院ではその他にもキシリトールタブレットなど様々な歯科専売のキシリトール製品を取り扱っています。

寝る前の歯磨きはとても大切ですが、日常生活で疲れている時に毎日時間をかけて磨くのはなかなか難しいかと思います。

お口の中の環境を整えやすくするためにも、疲れた時に欲しくなる甘いものに、キシリトールを取り入れてみてはいかがでしょうか。