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2024.04.24

歯垢除去率90%以上をめざして 〜歯間ブラシを使ってみよう〜

こんにちは。衛生士の小峯です。

今回はお口の清掃補助用具として使用する「歯間ブラシ」についてお話しいたします。

定期メンテナンスに来院される患者さんに、磨き残しチェックで染め出しをおこなってみると、歯面は良く磨けているのに歯と歯の間に染色剤が残っていることが、しばしばあります。「しっかり磨いたつもりなんだけど…」「いつも同じ所に汚れが残っちゃう💦」 同じような経験をされている方も多いのではないでしょうか?

歯と歯の間だけだし多少残っていてもまあいいか、と思ってしまうこともあるかもしれませんが、それは大変危険です⚠️ プラーク(歯垢)1g中の細菌数は何と約1,000億‼️ですから、ほんのちょっとの磨き残しの中にもむし歯細菌のミュータンス連鎖球菌や歯周病細菌はたっぷりと存在しているのです!

またむし歯になりやすい箇所は 1.噛み合わせの溝 2.歯と歯の間 3.歯と歯茎の境目 4.歯が重なっている所 5.歯茎が下がって露出した歯根 6.詰め物、被せ物の境目 などですが、その中でも歯と歯の間のむし歯は比較的高い割合で見られます。ですから歯面だけでなく、歯と歯の間や歯茎付近のプラークも日々のブラッシングでしっかり落とす習慣を身につけることは、とても大切です。

そして、しっかりプラークを除去してむし歯や歯周病を予防するためには、ハブラシだけでのケアでは足りません。ハブラシだけのおていれでは、60%程度しか汚れを落とせないことが分かっています。歯間ブラシやデンタルフロスを併用することによりプラークを85〜95%も除去することが可能と言われています。まだ歯間ブラシを体験していらっしゃらない方はぜひ、使ってみてください。

 

歯間ブラシを使うタイミングは?

歯間ブラシ→→ハブラシ🪥 が効率的に行う順番になります。まず、歯と歯の間のプラークを落としてから全体の歯磨きをすることで、歯磨き粉に含まれる薬用成分を歯と歯の間まで行きわたらせる効果があります。米国歯周病学会が臨床試験のデータを基に報告したところによると、「フロスを歯磨きの前に行うことが最も効果的に歯垢を除去する理想的な順序」としています。報告はフロスですが、歯間ブラシも同様の順で行うことをおすすめします。1日1回、夜寝る前だけでも良いので、ハブラシの前に歯間ブラシを通すようにしましょう! 

基本のブラッシング順序は

歯間ブラシ→→ハブラシ がおすすめですが、歯間ブラシ専用の薬用歯間ジェル等を使用する際は、順番が変わることもありますのでその際は使用上の説明に従ってください。

 

歯間ブラシの種類・特徴

歯間ブラシには様々な種類やサイズ、特徴があります。歯と歯の間の隙間や歯並びは個人差があるため、個々に合ったブラシ選びが大切です。

持ち手の形 I字型(ストレート) 前歯が操作しやすい L字型(アングル) 奥歯が操作しやすい 緩やかなカーブ(カーブ) 奥歯が操作しやすい

毛先の種類 * ゴム製のタイプ * 金属製のワイヤーにナイロンブラシがついたタイプ

毛先の形 * ストレート、テーパー(逆三角形)、バレル(楕円形)

サイズ 4S、SSS、SS、S、M、L、LL

歯間ブラシはサイズ選びが大切です。同じSサイズでも、メーカーにより微妙にサイズ感が違います。誤ったサイズ選択、使い方をしてしまうと歯茎を傷つけてしまったり、時間をかけたのにプラークが落ちていないということもあります。歯科医院でご自身に合ったサイズを選んでもらうことが大切です。

ハブラシ🪥の他に清掃道具が増えることは少し大変かもしれませんが、今後何十年と一生使っていくご自身の歯を守るためには、まず日々の歯磨きでプラークをためないことが重要です。予防の進んだ欧米では、多くの人がハブラシ以外の清掃補助用具(歯間ブラシ、デンタルフロス)を使用することが当たり前になっているようです。ご自宅でのブラッシング力を上げ、いつまでも美味しく楽しくお食事ができる健康な口腔を目指していけるといいですね。

こみね歯科医院では、歯科専売用のプラーク除去力の高い歯間ブラシやハブラシを取り揃えています。サイズや使用方法など、何でもお答えしますのでぜひお気軽にお尋ねくださいね。

 

 

 

 

 

 

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